こんにちは。
昨日、「第六回 お座敷で三曲 in Asakusa」を開催させていただきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
今回は特に同年代の方にお運びいただき、質問も沢山していただき楽しいお時間でした。
◯第六回 お座敷で三曲 演奏曲
初代山本邦山作曲「雨」
沢井忠夫作曲 「讃歌」
峰崎勾当作曲 「雪」
琴古流本曲 「瀧落の曲」
石川勾当作曲 「新娘道成寺」
◯演奏とお話
尺八 津上弘道
箏・三味線 藤重奈那子
箏 岡本悠希
さて、ブログでご案内は初めてなので、少し説明をさせていただきたいと思います。
この企画はそもそも、私の芸大大学院生時代、
「何か、もっとお客さんと演奏者が色々な形で繋がれる、関われる企画の形はないか?」
と考えたのがきっかけでした。
当時の自分は、「演奏会って、誰とも新しく知り合いにならないし、主催者が用意した以上のものが生まれる余地が少ないなあ」と感じていました。
その後同じ問題意識を持っていた藤重奈那子さん、岡本悠希さんと邦楽ユニット「さゝのつゆ」を組み、自分達が感じていた問題点を挙げて、企画の形を考えていきました。
そうこうして浅草のKashimaさまのお二階をお借りして「お座敷で三曲」企画が始まったのですが、それもはや第六回か…と思うと感慨深いものがあります。
やはり回数を表に出して重ねていくことは大切ですね!
コロナ禍ということもあり当初から不定期の開催でしたが、今回はおよそ一年ぶりの開催、かなり時間が空いてしまいましたが…。
しかし今回、逆に間が開いたからこそのプラスの要素もあったように感じました。
まず、メンバーそれぞれの能力が向上したこと。
演奏はもちろんなのですが、トークや段取りなど、昔はできていなかったことが普通にできるようになってきたように強く感じました。
「お座敷で三曲」公演は、ガチガチに緻密なプログラムを組んでこなしていくようなスタイルではないため、それぞれの出来ることの質・バリエーションが増えるのはめちゃくちゃ大事です。
この企画で目指してきたものを振り返ってみると、
お客さまとの一期一会の中で、自分たちの出来ることを最大限使って、いい時間をつくるということだと思います。
完成した演奏だけを提供するのではなくて、その周りの色々なこと(それも結構面白かったりする)を含めた「いい体験」をしていただく。
色々なことを試してチャレンジしながら、そこを目指して積み重ねていきたいと思います!
(とりあえず英語公演の開催を目指したい!
今後とも「お座敷で三曲」をよろしくお願いいたします。
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